「ひま～」

子育てをしたことのある親御さんなら、
誰しもが一度は聞いたことがある
言葉なのではないでしょうか？

発語のないお子さんであっても、
態度がそれを物語っていること、
あると思います。

しかし、現代の子どもたち、
そんなに暇でしょうか？

むしろ昔に比べれば、やることは増え、
手を伸ばせば
情報はそこら中にあふれています。

世界的な動画再生サイトには、
現在20億時間を超える動画があり、
今も毎分数百時間の動画が
アップロードされ続けているのにも
関わらずです。

親世代である私たちが数十年前に
週刊漫画を一週間待っている時間は
暇だったでしょうか？

ソフトを買わなくてもネット上で
次から次へとゲームが作られ
配信されてくるのにも関わらずです。

一本一本が高価なゲームソフトを
買ってもらうために、
首を長くしてクリスマスを待つ日々は
暇だったでしょうか？

インターネットの登場以降、
子どもたちが得ることのできる
情報量は、
子どもたちが処理できる情報量を
はるかに上回っています。

その結果どうなったか？

「今、何したい？」

という問いにこたえられる子が、
とても少なくなったように感じます。

情報のシャワーを浴び続けることで、
自分の「やりたい！」を考え、
形にして、楽しむ機会や経験がとても
少なくなっていると感じます。

自分の時間を
どう使ってよいかわからず、
「〇〇に行きたい！」
「〇〇で遊びたい！」と、
具体的な助けてを言うこともできず、
戸惑ってしまうのです。

プログラムに基づいた
計画的な療育も大切ですが、
私たちは
「今日、何する？」
の声かけも大事にしていきたいと
考えていますし、
それが子どもたちの
「意欲」
につながっていくものと信じています。

・やりたいことを見つけて取り組む意欲
・やりたくないことを断る力
・できることを自分でしようとする意欲
・できないことを助けてと言える力
・周りに何かを伝えようとする意欲
・周りの言葉に耳を傾け考える力

のびのびとした時間の中で、
こうした力を伸ばすお手伝いを
していきたいと考えています。